最も無防備な状態である就寝中に寝室でゴキブリが出たという事態は精神的なダメージが極めて大きくその後の安眠を完全に奪い去る最悪の経験となり得ますが暗闇の中でカサカサという微かな音を聞いたりあるいは肌の上を何かが這う感触で目を覚ましたりした際パニックになって飛び起きるのは得策ではありません。なぜなら人間が急に動くことで生じる空気の振動を彼らは敏感に察知して即座にベッドの隙間やクローゼットの奥へと逃げ込んでしまい行方不明のまま夜を過ごすというさらなる恐怖を招くことになるからです。ゴキブリが出たことを察知したらまずは落ち着いて薄明かりを確保し相手の正確な位置を視認することに全神経を集中させなければなりません。寝室という場所柄キッチンほど殺虫剤を常備していないことも多いですがもし手元にスプレーがない場合は近くにある衣類用消臭スプレーや整髪料などを大量に吹きかけることで一時的に動きを鈍らせることが可能です。しかし最も確実なのは厚手のティッシュや新聞紙で直接仕留めることですがそれができない場合は相手を見失わないように注視しながらリビングから殺虫剤を持ってくるかあるいは掃除機で一気に吸い取ってしまうのが衛生的にも精神的にも負担が少ない方法と言えます。仕留めた後は周囲をアルコールで拭き掃除し彼らが残したかもしれない雑菌やフェロモンを完全に除去しなければなりません。一匹のゴキブリが出たということはその個体がたまたま侵入したのかあるいは寝室のどこかに定着しているのかを見極める必要があり翌朝には必ずベッドの裏や家具の隙間を点検してフンや卵鞘が落ちていないかを確認しましょう。寝室をゴキブリにとって居心地の悪い場所にするためには寝る前の飲食を厳禁としホコリを溜めないこまめな掃除と湿度管理を徹底することが不可欠です。またエアコンのドレンホースや窓のサッシの隙間など寝室特有の侵入経路を塞ぐことで外部からの新たな侵入を未然に防ぐバリアを張ることが重要となります。あの忌まわしい影が枕元を横切るという恐怖から解放されるためには遭遇したその瞬間の冷静な対処と翌日からの徹底した環境改善が何よりの特効薬となるのです。