私は先日、書斎で仕事をしていた際に、真っ白なノートの上をカサカサと動く一ミリメートルほどの黒い点に気づきましたが、よく目を凝らしてみるとそれは紛れもなく足の長い小さな蜘蛛であり、そのあまりの小ささと懸命に歩く姿に思わず作業を止めて見入ってしまいました。その小さい蜘蛛は時折立ち止まっては長い触肢を動かし、周囲の状況を伺っているようで、私がペンを近づけるとピョンと数センチメートルも跳ねて逃げ、その驚異的な身体能力に驚かされるとともに、この小さな体にこれほどの生命力が宿っていることに深い感動を覚えました。調べてみると、それはどうやらハエトリグモの赤ちゃんのようで、彼らは家の中のダニやチャタテムシといった微細な虫を食べて成長するらしく、私の机の上が彼らにとっての狩場になっているのだと理解した瞬間、それまで感じていた不快感は消え、むしろ頼もしい同居人のように思えてきました。この小さい蜘蛛が私の部屋に現れたのは、最近掃除が疎かになってホコリが溜まり、そこに餌となる目に見えない虫が増えていたからに違いありませんが、彼は文句一つ言わずにその掃除役を引き受けてくれているわけで、そう考えると殺虫剤で一瞬のうちにその命を奪うことなど到底できなくなりました。一ミリメートルというサイズは、気を抜けば見失ってしまうほど儚いものですが、彼はその後も本棚の隙間やキーボードの裏など、私の手の届かない場所を丹念にパトロールし続けているようで、時折ふとした瞬間に姿を見せては、私が一人で仕事をしているのではないという安心感を与えてくれています。家に出る小さい蜘蛛に対して、かつての私は無条件に嫌悪感を抱いていましたが、この小さなハンターとの出会いを通じて、家という空間もまた多様な生命が関わり合う一つの生態系であることを再確認し、共生という言葉の本当の意味を少しだけ理解できたような気がします。もし皆様の家にも同じような小さい蜘蛛が現れたなら、どうかすぐに潰してしまわずに、彼らがどのような役割を果たし、何を求めてそこにいるのかを想像してみてほしいですし、その小さな存在が私たちの生活環境を人知れず守ってくれていることに気づけば、きっと世界が少しだけ違って見えるようになるはずです。
机の上で見つけた一ミリの小さい蜘蛛との共同生活